【画像】中村勘九郎の家系図がすごい!妻との馴れ初めは?現在の活動は?

歌舞伎界の名門に生まれ、多彩な才能で注目を集める中村勘九郎さん。その家系図は、まさに“歌舞伎界の血統書”ともいえるほど格式高く、紐解くたびに歌舞伎の歴史と重みが感じられます。

2012年に六代目中村勘九郎襲名して以来、古典歌舞伎から現代的な演出の舞台まで幅広いジャンルに挑戦し続けてきた中村勘九郎さん。その歩みをたどるうえで、やはり見逃せないのが「家系図」の存在です。

父である十八代目中村勘三郎さん、そして弟の中村七之助さんとの関係からは、芸を受け継ぎながらも新たな表現に対する真摯な思いが伝わってきます。

今回は、そんな中村勘九郎さんの家系図をたどりながら、そのルーツと現在の活動を深掘りしていきます。どうぞ最後までお付き合いください!

目次

【画像】中村勘九郎の家系図がすごい!

筆者作成

六代目中村勘九郎さんは、1981年10月31日生まれ。父は十八代目中村勘三郎さん、母は波野好江さんで、母方の祖父は七代目中村芝翫(しちだいめ なかむら しかん)。弟には二代目中村七之助さんがいます。まさに歌舞伎界の名家に生まれ、幼い頃から舞台の世界に身を置いて育ちました。

2012年2月、新橋演舞場で父の前名の「中村勘九郎」を六代目として襲名。古典だけでなく『コクーン歌舞伎』『平成中村座』など、古典歌舞伎を現代に重ね合わせて演出する斬新な手法で次々と話題作を生んできました。

今回は歌舞伎界の中でも豪華と評されている中村勘九郎さんの家系図について確認していきたいと思います!

中村勘九郎の<家族構成・家系図>

祖父:十七代目 中村 勘三郎(なかむら かんざぶろう)

引用元:ステージナタリー

十七代目中村 勘三郎さんは1909年7月29日生まれ、1988年4月16日にご逝去されました。中村勘九郎さんの祖父にあたります。

十七代目中村勘三郎さんは、昭和を代表する歌舞伎俳優の一人であり、伝統を大切にしながらも、常に革新を求め続けた名優でした。中村勘三郎さんの最大の特長は、女形と立役の双方を自在に演じ分ける幅広い芸域にあり、新作や舞踊にも積極的に挑戦する姿勢は、当時の歌舞伎界ではきわめて先進的なものでした。

また、師匠には初代・中村吉右衛門と六代目・尾上菊五郎を持ち、若くして女形として繊細な所作を習得。その後は立役へと転向し、1950年(昭和25年)には十七代目 中村勘三郎の名跡を襲名しました。以降は女形・時代物・世話物・新作などジャンルを問わず、実に800を超える役柄を演じたとされ、その数はギネスブックに記録されたという逸話も残っています。

代表作には、『梅雨小袖昔八丈』『仮名手本忠臣蔵』などがあり、どの舞台でも新鮮な感性と奥行きのある演技が際立ち、観客の心を強く打ちました。晩年に至るまで衰えることなく、色気と迫力を兼ね備えた舞台を繰り広げ、戦後の歌舞伎界を支えた第一人者として名を馳せました。

こうした功績は広く認められ、日本芸術院賞、文化勲章、そして重要無形文化財保持者(人間国宝)といった数々の栄誉を受章。伝統の継承者であると同時に、歌舞伎に新しい風を吹き込んだ改革者として日本の舞台芸術史に確かな足跡を残しました。

父:十八代目 中村 勘三郎(なかむら かんざぶろう)

引用元:SPICE

十八代目中村勘三郎さんは1955年5月30日生まれ、2012年12月5日にご逝去されました。中村勘九郎さんの父にあたります。

中村勘三郎さんは、歌舞伎役者としては江戸の世話物から上方狂言、時代物、新歌舞伎など、ジャンルの枠にとらわれず幅広い役柄に挑戦し続け歌舞伎界をけん引する存在となり、その実力と人柄で幅広い世代から高い人気を集めました。

中村勘三郎さんは、3歳で五代目・中村勘九郎襲名し、『昔噺桃太郎』の桃太郎役で初舞台を踏み天才子役といわれ、幼少期から父や祖父の芸を受け継ぐ歌舞伎界のホープとして期待されていました。

その後も飽くなき探求心で学びを重ね、勇壮な立役から女性を演じる女方まで幅広い役柄を自在にこなす実力派へと成長します。さらに、代表作には『元禄忠臣蔵』『髪結新三』『鏡獅子』などがあり、いずれも高く評価され、歌舞伎の魅力をこれまで歌舞伎に親しみのなかった人々にも広める大きな功績を残しました。

また、2008年11月には、その日本伝統芸能の発展への貢献が認められ紫綬褒章を受章しました。

さらに、NHKの大河ドラマ『元禄太平記』『元禄繚乱』では俳優としても活躍し、テレビの世界でも多くの人々に感動を与えました。情熱的で人懐っこい人柄も魅力の一つであり、共演者や観客から深く愛された中村勘三郎さん。その挑戦し続けた姿勢と温かい人間性は、今もなお多くの人々の記憶に生き続けています。

伯母:波乃久里子(なみの くりこ)

引用元:婦人画報

波乃久里子さんは1945年12月1日生まれ、中村勘九郎さんの伯母にあたります。

波乃久里子さんは、名優・十七代目中村勘三郎の長女として育ち、父からは“親バカ”ともいえるほどに愛されたといいます。一方で母は非常に厳しく、本番中に「今日はお客様がかわいそう」と涙を流すほど、演技に対しては一切の妥協を許しませんでした。そんな両親のもとで育まれた芸への誠実さと情熱は、彼女の演技に深みと説得力をもたらしているのではないでしょうか。

芸の道に入ったのは、1950年、わずか4歳のとき。東京劇場で行われた『十七世中村勘三郎襲名披露初春大歌舞伎』にて初舞台を踏みました。その後、1961年1月から劇団新派に参加し、翌年4月に正式に入団。本格的な女優としての道を歩み始めました。

私生活では、甥にあたる六代目中村勘九郎と二代目中村七之助から「マロン」の愛称で親しまれ、温かな家族関係がうかがえます。また、弟である十八代目中村勘三郎が可愛がっていた男性アイドルグループ・松本潤さんとも交流があり、「血の繋がっていない甥」と呼ぶほど親しい関係だそうです。

また、その長年の芸能活動と文化への貢献が評価され、2011年には紫綬褒章、2016年には旭日小綬章を受章。真摯に芸と向き合い、周囲とのつながりを大切にしながら歩み続けてきたその姿勢により、現在もなお多くの人々に深い敬愛と共感を集めています。

実弟:二代目 中村七之助(なかむら しちのすけ)

引用元:就職ジャーナル

二代目中村七之助さんは1983年5月18日生まれ、六代目中村勘九郎さんの実の弟になります。

中村七之助さんは、ほっそりとした容姿と、やや寂しげな美しい風情が魅力の女方として、歌舞伎界では高く評価されています。その才能は幼少期から発揮され、1986年9月に『檻』の祭りの子・勘吉役で初お目見得。翌1987年1月には『門出二人桃太郎』で弟桃太郎役を務め、二代目中村七之助を襲名し初舞台を踏みました。

以降は、歌舞伎座をはじめとする国内の公演はもちろんのこと、ニューヨークやベルリン、マドリードといった海外公演にも精力的に出演し、国際的にも歌舞伎の魅力を広く伝えています。

また、女方としては2018年『助六曲輪初花桜』、翌年の2019年『廓文章』など、大役を次々に務め、その色気と気品に満ちた姿は観客の胸に深い印象を残しました。

また、2003年には映画『ラストサムライ』で明治天皇役を演じたほか、2016年には現代劇『ETERNAL CHIKAMATSU』、2019年にはBSプレミアムドラマ『令和元年版 怪談牡丹燈籠』、2021年同局『ライジング若冲』など映像作品でも幅広く活躍。2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で石田三成を演じ、話題を呼びました。

これまでに、読売演劇大賞・杉村春子賞や、松尾芸能賞・新人賞、浅草芸能大賞・奨励賞など数々の賞を受賞。2024年には父・中村勘三郎十三回忌追善公演に出演し、精力的な舞台活動を展開しています。伝統を大切にしながらも、新たな表現にも挑戦し続ける中村七之助さんは、これからの歌舞伎界を担う存在と言えるのではないでしょうか。

長男:三代目 中村 勘太郎(なかむら かんたろう)

引用元:日テレNEWS

三代目中村勘太郎さんは2011年2月22日生まれ、2025年6月現在14歳です。本名は波野七緒八(なみの なおや)中村勘九郎さんの長男にあたります。

若干10代ながら、すでに次代の歌舞伎界を担う存在として注目を集めています。その魅力は、名門・中村屋の血を受け継ぎながらも、真摯な姿勢とのびのびとした感性で舞台に立つ姿にあります。

父は六代目中村勘九郎、母は女優の前田愛さん。2011年に誕生し、2012年5月には『平成中村座 五月大歌舞伎』の千穐楽にて祖父・十八代目中村勘三郎に抱かれて初お目見得を迎えました。わずか1歳という若さで舞台に登場した姿は、多くの観客の記憶に残っています。

そして2017年2月、歌舞伎座『江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎』にて『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎役で初舞台を踏み、三代目中村勘太郎として襲名。この大役に臨む姿は堂々たるもので、若きホープの誕生を印象づけました。

その後も数々の舞台に立つ一方で、テレビ番組『徹子の部屋』に父・弟とともに出演するなど、家族そろってのメディア出演でも親しまれています。2025年時点で中学3年生となり、母の身長を超えて「161cmくらいです」と笑顔で語る姿からは、少年らしい素直さとともに、たくましく成長している様子がうかがえます。

生まれながらにして歌舞伎の世界に身を置く三代目中村勘太郎さん。その若さと可能性に満ちた歩みは、まさに伝統を未来へとつなぐ存在といえるでしょう。

次男:二代目 中村 長三郎(なかむら ちょうざぶろう)

引用元:ステージナタリー

二代目中村長三郎さんは2013年5月22日生まれ、2025年6月現在12歳です。本名は波野 哲之(なみの のりゆき)中村勘九郎さんの次男にあたります。

六代目中村勘九郎さんと女優の前田愛さんの次男として誕生し、その名前は祖父・十八代目中村勘三郎さんの本名「波野 哲明」の「哲」の字を受け継ぎ命名したといいます。また、生後間もなく東京・浅草神社でお宮参りを行い、2016年8月、歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』にて「石神実は小姓四郎吾」として舞台に初お目見得を迎えました。

正式な初舞台は2017年2月、歌舞伎座『江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎』での『門出二人桃太郎』。兄・三代目中村勘太郎さんと共演し、弟の桃太郎役を務めながら、二代目・中村長三郎を襲名しました。この時、まだ3歳という若さながらも堂々とした立ち姿で観客を魅了し、舞台人としての第一歩を踏み出しました。

2024年には、祖父・十八代目 中村勘三郎さんの十三回忌追善公演『猿若二月大歌舞伎』に出演。中村屋一門に受け継がれてきた大曲『連獅子』で「仔獅子の精」を初役で演じ、大きな話題を呼びました。長三郎さんは、その若さとしなやかな感性を武器に、着実に芸を積み重ねています。将来の中村屋を担う存在として、今後の成長が大いに期待されています。

中村勘九郎の学歴・経歴

高校時代の中村勘九郎さんは、髪の色を週に一回のペースで変えるほどで、奔放な一面をのぞかせ周囲を驚かせていました。自身も「反抗期だったのかもしれない」と振り返っており、自分らしくありたいという思いが強く表れていたのでしょう。

さらに、家庭での父、中村勘三郎さんとの関係については、「うちの父は、宿題をやれとか、学校のことや、歯を磨け、顔を洗えといったことは一切言わなかった。本当に芝居のことだけでした」と語っています。

  • 小学:青山学院初等部
  • 中学:青山学院中等部
  • 高校:青山学院高等部中退
  • 高校:堀越高等学校転校・卒業
  • 大学: 東洋大学中退

また、当時の中村勘九郎さんのやんちゃぶりについて、父の中村勘三郎さんはテレビ朝日『徹子の部屋』に出演した際に、「もう長男は大変」と苦笑まじりに語っており、思春期ならではの微笑ましいエピソードとして今も語り継がれています。

その後の経歴は以下の通りです。

  • 松竹社長賞(1990年12月)
  • 関西・歌舞伎を愛する会賞(2000年)
  • 日本映画批評家大賞・新人賞(2001年12月)
  • 真山青果賞・新人賞(2003年4月)
  • 読売演劇大賞・杉村春子賞(2009年2月)
  • 重要無形文化財に認定され伝統歌舞伎保存会会員となる(2009年9月)
  • 浅草芸能大賞・奨励賞(2010年3月)
  • 松尾芸能賞・新人賞(2012年3月)
  • 読売演劇大賞・最優秀男優賞(2013年2月)
  • 岩谷時子賞・奨励賞(2013年4月)
  • 菊田一夫演劇賞・演劇賞(2014年4月)
  • 森光子の奨励賞・弟の中村七之助と受賞(2015年5月)
  • スターの手型顕彰(2019年2月)
  • 芸術選奨新人賞・演劇部門(2024年2月)
  • 読売演劇大賞・優秀男優賞(2025年2月)

中村勘九郎さんは、その確かな演技力と表現力によりこれまで数々の賞を受賞してきました。これらの受賞は、芸への真摯な姿勢と絶え間ない努力の証であり、中村勘九郎さんがいかに歌舞伎界に貢献し続けてきたかを物語っています。今後のさらなる活躍にも、大きな期待が寄せられています。

ギモンくん

舞台やメディアで毎日忙しい中村勘九郎さんは、どのように家族との時間を過ごしているのかな?

カイケツさん

忙しい舞台の合間には、時間が許す限り子どもたちの学校行事にも参加してるみたい。長男の運動会では、自身が主演を務めたNHK大河ドラマ『いだてん』の扮装で走り子どもより目立っていたみたいだよ!

【画像】中村勘九郎と妻の馴れ初めは?現在の活動は?

中村勘九郎と妻の馴れ初めは?

引用元:modelpress モデルプレス

中村勘九郎さんと女優・前田愛さんの二人の馴れ初めは、2001年に放送されたNHKドラマ『光の帝国』での共演がきっかけと言われています。初共演ながら息の合った演技を見せ、撮影を通じて自然と心を通わせていったといいます。

当時、前田愛さんは映画やドラマ、CMなどで活躍していた若手実力派女優。小学生の頃から芸能活動を始め、高校在学中にはカナダへ留学するなど、幅広い経験を積んできました。その後、青山学院大学国際政治経済学部を卒業し、知性と演技力を兼ね備えた女優として多方面で活躍を続けていました。

一方で、中村勘九郎さん(当時・二代目中村勘太郎)は歌舞伎界の次世代を担う若手俳優として注目されており、舞台の枠を超えてテレビやメディアでも活躍の幅を広げていた時期でした。そんな二人は2009年交際期間を経て二人は結婚。以来、二人三脚で家庭を築きながら日々愛情を込めて二児を育てています。

前田愛さんは現在も女優や着物雑誌のモデルなど活動の幅を広げ、芸能界で確かな地位を築いています。芸と家庭の両立を支えるその自然体な姿に、多くの人が親しみを感じています。

中村勘九郎の現在の活動は?

引用元:婦人画報

中村勘九郎さんは現在、歌舞伎界の中心的存在として舞台はもちろん全国巡業公演やメディア出演など多方面で精力的に活動を続けています。その姿勢は、伝統を守りつつ、より多くの人に歌舞伎の魅力を届けようとする情熱にあふれています。

その代表的な取り組みが、弟・中村七之助さんと共に行う『新緑歌舞伎特別公演 2025』です。この巡業公演は2005年に始まり、全国各地を訪問してきました。そして、2022年にはついに47都道府県すべてでの開催を達成し、2024年には20周年を迎えました。

そもそも、地方の若いファンから届いた「地方にいると交通費や宿泊費がかかってなかなか歌舞伎を見に行くことが出来ない」という声に応え、自らが地方へ足を運ぶという発想で始まったこの公演には、父・中村 勘三郎さんの原点である“観客第一”の精神がしっかりと受け継がれています。

さらに、演劇界でも高い評価を受けており、2024年には第74回芸術選奨新人賞・演劇部門を受賞、さらに2025年には第32回読売演劇大賞・優秀男優賞にも輝き功績を残しました。

また、ニッポン放送ラジオ番組『彬子女王のオールナイトニッポンPremium』にも出演するなど、舞台の枠を超えて多くの人に歌舞伎を届ける活動を続けています。中村勘九郎さんは、まさに伝統を守りつつ新たな表現に挑み続ける、現代歌舞伎を牽引する存在と言えるでしょう。

中村勘九郎のプロフィール・SNS

引用元:Web eclat

プロフィール

  • 名前:六代目 中村 勘九郎(ろくだいめ なかむら かんくろう)
  • 本名: 波野 雅行(なみの まさゆき)
  • 生年月日:1981年10月31日
  • 年齢:43歳(2025年6月現在)
  • 出身地:東京都
  • 血液型:O型
  • 趣味:漫画を読むこと、TVゲーム、映画鑑賞
  • 特技:野球、ダーツ
  • 所属事務所:株式会社ファーンウッド

SNS

ギモンくん

中村勘九郎さんのSNSはあるのかな?

カイケツさん

調べてみたら、中村勘九郎さん本人の公式SNSはないみたいだよ。中村屋一門として公式に運営されているSNSはあるみたい。そこに中村勘九郎さん本人や弟の中村七之助さんなどの情報が発信されているみたいだよ!

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